青学のラグビー少女が芸能界へ 浅野杏奈はアイドル時代の苦難も「ラグビーで学んだ諦めない心」で乗り越えた (5ページ目)
【チームメイトからの連絡に号泣】
ーーチームメイトのなかに、現役のラグビー選手もいますか?
コアラーズのメンバーには、昨年の大学選手権に出場した子もいるんですけど、今年4月の就職を機に、ラグビーから離れる人が多かったですね。でも、同級生のなかで、青山学院中等部を卒業したあと、本格的にラグビーをやるために仙台育英高に進学し、立正大学でラグビーを続けていた子がいるんです。
その子は、社会人になったらラグビーをやめるつもりだったみたいなんですけど、ラグビーの仕事をしている私の姿を見て、「自分もまだまだがんばらなきゃって思ったから、社会人でもラグビーを続けることにした」という連絡をくれたんです。
本当にうれしかったので、メールを見た途端に大泣きしてしまったんですけど、ちょうどそれが江戸川陸上競技場でリーグワンの試合を見ている時で......。「何でこの試合を見て泣いているんだろう?」と思われたらしくて、少し周りがざわついていたかもしれません(笑)。
ーー浅野さんにとってのラグビーの魅力は何ですか?
ひと言ではなかなか言語化することはできませんけど、ラグビー独特の空気感だったり、紳士的で公平なところが魅力なのかなと思っています。最近になって、「楽苦美」という言葉の意味を考え直すことがあるんですけど、ラグビーのよさは、この3文字に集約されているなと思っていて。
小学3年の頃に「楽しく、苦しく、美しい」の言葉に心を動かされた時から、私のラグビー人生は始まっていたのかもしれないなと、今になってあらためて感じます。
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前編<ラグビー日本代表応援サポーター・浅野杏奈がW杯を熱く語る「『優勝を目指す』という選手たちの言葉を信じています!」>を読む
【プロフィール】
浅野杏奈 あさの・あんな
2000年、東京都生まれ。青山学院初等部3年から6年までラグビー部「コアラーズ」に所属。バスケットボールにも小学2年〜中学3年まで取り組む。中学1年の時にスカウトされ、芸能界入り。2016〜2020年にアイドルグループ「マジカル・パンチライン」で活動。現在は俳優業のかたわら、『ラグビーわんだほー!』(J SPORTS)MC、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会の「ラグビー日本代表応援サポーター2023」、「J SPORTSラグビーアンバサダー」などラグビー関連で活躍している。
著者プロフィール
白鳥純一 (しらとり・じゅんいち)
ライター。ソウ・スイート・パブリッシング所属。WEBサイト「キングギア」でのライティングをきっかけに取材活動を開始。スポーツの取材やインタビュー記事を中心に執筆を続けている。
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