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最強王者にうんざり?
全米がスーパーボウルでイーグルスを判官びいき (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 現在のダグ・ペダーソンHCも控えQBを起用するにあたり、フォールズの慣れ親しんだランパスオプションを取り入れるオフェンスに変更した。すると、これがポストシーズンで「当たった」。NFCチャンピオンシップ・ラウンドのミネソタ・バイキングス戦ではオフェンスが大爆発し、38得点を奪って快勝している。フォールズのランパスオプションに対し、ペイトリオッツがどんな対策を練ってくるのかも見どころだ。

 インディアナポリス・コルツを率いて第41回スーパーボウルを制し、現在はアメリカ4大ネットワークのNBCで解説者を務めるトニー・ダンジー氏は、「フォールズのランパスオプションを用いたオフェンスがペイトリオッツのディフェンスを困惑させるのではないか」と話す。そして今年は「フィリー(フィラデルフィア)の年だ」と述べ、「最後はイーグルスが接戦をモノにするのでは」と予想している。

 最後に少し、トリビアを紹介したい。イーグルスHCのダグ・ペダーソンは現役時代、キャリアの大半を控えQBとして過ごした。しかし、グリーンベイ・パッカーズ在籍時の1997年、第31回スーパーボウルでチームは優勝を果たし、ペダーソンはスーパーボウルリングを手にしている(先発QBはブレッド・ファーブ)。そのとき下した相手は、ペイトリオッツだった。

 優勝杯ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを、NFL屈指の熱いファンが待つフィラデルフィアへ――。イーグルスは前評判を覆し、絶対王者ペイトリオッツを破ることができるだろうか。

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