【Bリーグ】馬場雄大が「優勝請負人」と言われる理由 「次は長崎のために勝つよ」の言葉にチームが一丸となった (3ページ目)
【マオールHCが馬場に思うこと】
筑波大時代にはインカレを2度制覇。先述したとおり、馬場はアルバルクでBリーグ優勝を果たし、オーストラリアNBLのメルボルン・ユナイテッド所属時もリーグ優勝を飾っている。そして長崎で再び、頂点に立った。
何かひとつの能力が突出した選手ではないだけに、個人スタッツで上位にくることは少ない。だが、チームを勝たせる能力という点で馬場が日本で最高峰にあることは、こうした彼のキャリアが物語っている。
長崎のモーディ・マオールHC(ヘッドコーチ)は、馬場を常々高く評してきた。
30歳の日本人を「NBA級の選手」と語り、「利他的で集中力が高く、自信を持った選手がチームにいることは、コーチにとって"ズル"ができるようなもの」と比喩表現を交えつつ、最大限に称揚した。
「シーズンを通して私たちを見てくれていた人たちにはわかってもらえていると信じたい。馬場さんはこのリーグで最高の日本人選手だということを。彼が攻守で見せるプレーぶりは、このリーグにおいて最高級のもの。彼のいるチームが勝ってきたのは、彼がそうしたチームでプレーをしてきたからです」
優勝後の会見で馬場の発言が終わると、マオールHCは「私にも言わせてくれ」とマイクを持ってこう言った。あえてそうした行動に出たあたりに、馬場への評価の高さがうかがえた。
2021-22のリーグ参戦から5年以内にB1での優勝争いに加わる──。2020年に創設された長崎ヴェルカは、大きなビジョンを掲げて歩みを始めた。B1に昇格した2022-23シーズン、馬場はその目標を達成するために請われたかたちで加入した。
優勝争いをせねばという重圧を如実に感じていたわけではないと、馬場は語った。しかし一方で、昨シーズンまでの2年間はBリーグ全体の成長速度に適合できておらず、自身の取り組みが「甘かった」と自責を込めた。
ただ、だからといって、そうした時期が無駄だったとは考えない。それはある意味で、前向きな馬場らしい思考でもあった。
「優勝を達成するには、そういった光の当たらない時間も絶対に必要だったと思います。あの時間があったからこそ、今の自分たちがある。結果論ですけど、あの時間が僕たちを強くしてくれたと思いますし、すごく充実した時間でした」
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