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バスケットボール誕生から132年 聖地でたどった「最初の試合」と知られざる日本人プレーヤーの物語 (2ページ目)

  • 山﨑恵司●文 text by Yamazaki Eiji

殿堂1階にあるバスケットボールのコート photo by Maruyama Megumi殿堂1階にあるバスケットボールのコート photo by Maruyama Megumiこの記事に関連する写真を見る また、NBA選手の貴重な品だけではなく、バスケットボールが誕生した時代の歴史的な展示品、リングの代わりに使っていた桃を入れる木製のかごや当時のユニホームなども見ることができる。NBA以外にも大学バスケットボールに関する展示や、コーチなどの指導者、また熱狂的なファンも紹介されている。男子だけでなく、女子バスケットボールのコーナーも設けられていた。

 初代の殿堂は1968年2月に開館し、1985年6月には2代目の殿堂に移った。80年代初め、ラリー・バードとマジック・ジョンソンという、大学時代から好敵手だった2大スターが激しいライバリーをNBAに持ち込み、人気が急上昇。

 さらにマイケル・ジョーダンが登場すると、NBA人気は沸騰した。こうした状況を受けて、殿堂は再び移転を行ない、2002年9月、現在の建物に入った。35年間で2度の移転は、NBAの隆盛の証明でもある。殿堂の公式サイトによると、毎年20万人近くのバスケットボールファンが訪れるという。

 2025年殿堂入り式典は9月上旬に開催された。カーメロ・アンソニーやドワイト・ハワード、女子のスー・バードやマヤ・ムーアら選手5人とレフェリー、コーチが各1人、功労者1人、それに2008年北京五輪優勝の米国男子代表が栄誉を受けた。

 殿堂には選手だけでなく、審判員や監督、功労者、それにチームも表彰される。UCLAの名将ジョン・ウッデン氏や、サウスカロライナ大女性監督のドーン・ステーリー氏のように選手と監督で2回殿堂入りしているケースもある。そのためか、殿堂の公式サイトでは、殿堂入りしている人物・チームは「450件以上」という大雑把な表現になっている。

【黎明期に刻まれた日本人の名】

 初代殿堂の開設からさかのぼること9年、1959年の第1回殿堂入りには17件が選ばれている。バスケットボールを考案したジェームズ・ネイスミス氏ら15人が個人で、2件はチーム。そのうちのひとつが、1891年12月21日に史上初めてバスケットボールの試合を行なった「First Team」だった。

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