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快進撃ウォリアーズを率いる「35歳アシスタントコーチ」の正体 (5ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko  photo by Getty Images

「リーダーが倒れたとき、その後を継いだ人間が彼に代わる正しいリーダーシップの資質を持っていないと、意外と簡単に混乱状態になるものだ。外から見ると簡単に見えるかもしれないけれど、この業界の人間なら、とても難しいことだとわかる」

 今シーズン、ウォルトンがいつまで暫定ヘッドコーチを続けるのかはわからない。スティーブ・カーはシーズン中に復帰すると断言しているが、それが来週なのか、それとも数ヶ月後なのか、現段階では不明だ。それまでの間にウォリアーズに荒波が押し寄せ、ウォルトンの経験の浅さが露呈することもあるのかもしれない。

 それでも、ひとつたしかなことは今回、暫定ヘッドコーチとしてウォリアーズを率いたことで、ウォルトンがどこかで自分のチームを率いる日が近づいた、ということだ。

「いつかは自分のチームでやってみたい、という思いはある」とウォルトンは言う。「でも、急いではいない。それよりも、今、こうやって学ぶ機会が与えられたことをとても感謝しているし、スティーブ(・カー)が戻ってくることも待ちきれない」


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