共同通信杯で波乱が多いことは過去データが証明。そこから導き出された穴馬候補は4頭

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 クラシックの勝ち馬を数多く送り出してきた注目の3歳重賞、GIII共同通信杯(東京・芝1800m)が2月12日に行なわれる。

 前述のとおり、のちのクラシックホースが多数出走してきた舞台とあって、同レースは有力馬がその人気に応えるような"堅いイメージ"があるが、実は過去10年で1番人気はわずか1勝。意外にも波乱含みの一戦である。

 実際、3連単では好配当がしばしば生まれており、2018年には6番人気のオウケンムーンが勝利し、2着に3番人気のサトノソルタス、3着に10番人気のエイムアンドエンドが入って、56万6290円という高額配当が飛び出している。

 こうした傾向から、穴狙いに徹しても面白いレースと言える。そこで、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで台頭しそうな伏兵馬を見つけ出してみたい。

 まず目が行くのは、新馬、もしくは未勝利を勝ったあと、続く500万下(現1勝クラス)のレース(特別戦も含む)も勝って、この舞台に挑んできた馬である。

 こういった馬たちは、連勝中ながらも前走が条件戦ということもあってか、オープン特別や重賞から参戦してきた馬に比べて、人気薄になることが多い。しかしながら、このタイプの馬が過去に何度も上位争いを演じている。

 たとえば、2015年に4番人気で3着となったアンビシャス、先にも触れた2018年の勝ち馬オウケンムーン、2019年に3番人気で勝利したダノンキングリー、2021年に4番人気で勝ったエフフォーリアが挙げられる。また、1番人気ではあったが、2015年に2着となったドゥラメンテもこの臨戦過程で好走している。

 そして、今回の出走メンバーを見渡してみると、同様のパターンで臨んでくる馬が1頭だけいた。コレペティトール(牡3歳)である。

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