共同通信杯で波乱が多いことは過去データが証明。そこから導き出された穴馬候補は4頭 (2ページ目)
同馬は昨年10月のデビュー戦こそ3着に敗れたものの、続く2歳未勝利(11月13日/東京・芝1800m)で白星を挙げると、続く1勝クラスのこうやまき賞(12月4日/中京・芝1600m)も快勝。勢いに乗って、重賞の舞台に挑む。
ただし、ここでは重賞で好走してきたメンバーの陰に隠れて、上位人気を争う存在とまでにはいかない。あくまでも伏兵といった扱いだが、過去の例からすれば、軽視は禁物。中団やや後方からきっちり差しきった前走の内容もよく、一発あっても不思議ではない。
続いて狙いたいのは、重賞やオープン特別で連対実績がありながら下馬評が低い馬だ。過去、こうした馬たちも人気の盲点となって何度となく激走を果たしている。
2013年に9番人気で3着に突っ込んできたマイネルストラーノ、2016年に5番人気で2着となったイモータル、2019年に4番人気で3着に入ったクラージュゲリエ、2022年に8番人気で3着入線を果たしたビーアストニッシドらがいい例だ。
今年も、これらと似たような馬が1頭いる。ウインオーディン(牡3歳)である。
同馬はデビュー戦で5着に敗れるも、2戦目の2歳未勝利(8月21日/新潟・芝1800m)で勝利。メンバー最速の上がりを繰り出して白星を飾ると、その翌週には連闘でGIII新潟2歳S(8月28日/新潟・芝1600m)に挑戦した。
前走の内容から3番人気に推された同馬は、重賞の舞台でも力を発揮。勝ったキタウイングには半馬身及ばなかったものの、2着と奮闘した。
その後、長い休養に入って、今回はそこから約5カ月半ぶりの出走となる。それもあってか、有力馬が集うここでは低評価にとどまりそう。しかし、実績は十分。過去例の馬たちと同じく、上位に食い込んで好配当をもたらす可能性は大いにある。
最後に狙ってみたいのは、新馬を勝ち上がったばかりでここに挑んでくる馬である。というのも、クラシック前の3歳重賞のなかでも共同通信杯では、人気、人気薄を問わず、このタイプが上位争いに絡んでくることが多いからだ。
2015年に3番人気で勝利を飾ったリアルスティール、2018年に3番人気で2着に入ったサトノソルタス、2020年に2番人気で3着となったフィリオアレグロ、2021年に7番人気で2着と好走したヴィクティファルス、同年に2番人気で3着となったシャフリヤール、2022年に3番人気で快勝したダノンベルーガらがそうだ。
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