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【木村和久連載】不慣れなビギナーとの遭遇など、ラウンド中のトラブルを避ける方法を考える (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 今はネットにゴルフの情報が出回っているので、「打ち込みはいけない」というのはほとんどの人が理解しています。それゆえ、ここ10年以上は直接打ち込まれたことはありません。

 ただマナーとして、グリーン手前50ヤードまでは打ち込みと見なす、ということを理解していないビギナーが多いです。

 パッティング中、グリーン手前にボールがズドンッと落ちてきたりしたら、パットに集中することができません。だから、グリーンそばにボールを落とす行為も「打ち込み」と見なしているのです。

 誤ってグリーン手前に打ち込んでしまった。すると、グリーンにいる人が睨んできた――そういう場合は、次のインターバルで前の組に駆け寄って、「すみませんでした」と言えば済む話です。相手も「あ~、いいよ。今度から気をつけてね」と返してきます。

 ところが、ビギナーのなかには、その際に打ち込んだと認識していない人がいます。あるいは、怖くて謝りにいけない人もいます。それで、バツ悪そうにして立っている青年を何度か見たことがあります。そうすると、結果的に礼儀を知らない人間、となりますのでご注意を。

 いずれにしても、何度も打ち込みされると、さすがに頭にきます。無意識なのか、意図的なのかはともかく、その場合はこちらも何か対策を考えないといけません。

 そういった時は、マーシャルに連絡して注意してもらいましょう。当事者同士でキツいことを言い合うと、喧嘩になりかねませんからね。

(3)隣のホールからの打ち込み、ロストボールへの対応など
 ビギナーの増加によって、隣ホールからのボールの打ち込みも増えています。ここ4~5年、フェアウェーに謎のボールが落ちているな、というのをよく体験しています。

 昔は隣のコースにボールが飛んだ場合、林越えを狙ったリカバリーショットをしたものです。今は打ち返す自信がないのか、それをやる人は少ないです。隣のコースから打てる状況でも、ワンペナ扱いにして、自分のボールを拾って戻っていく、という人が多いような気がします。

 また、隣のホールに打ったボールをそのまま置きっぱなしにしている人もいたりします。おそらく2~3ホール後に回収するつもりなのでしょう。だから、きれいなボールがフェアウェーに残っているんですな。

 というわけで、フェアウェーに落ちているボールは自分たちパーティーのものでなくても、誰かのものなので、そのまま放置しておいたほうが無難です。

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