【木村和久連載】コロナショック後...。ゴルフ界の「出口戦略」を探る (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 お家でできる簡単な練習だったり、ゴルフクラブでのリフティングをやったり、選手同士でゴルフゲームなどの対戦をしたり、そういうちょっとした日常をSNSなどの動画で紹介するのもいいでしょう。最近、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手と錦織圭選手が、テニスゲームでチャリティーマッチをしていましたしね。

 今後のこと、ツアー再開後のことを考えると、とにかく選手それぞれの存在をアピールし、社会貢献活動に尽力していただけると、うれしいかなと。

 無論、トーナメントの開催が中止になって以降、そうした活動を積極的にやっている選手は多いです。さすが渋野日向子選手は引っ張りだこで、大手メディアはもちろん、SNSなどでも多くの人々に応援メッセージを届けています。

 そうして、「早くシブコのプレーが見たい」というファンの期待度は高まっています。そんな渋野選手に限らず、女子プロの選手たちは、そうした活動に積極的。いろいろなところで目にすることが多く、彼女たちの活躍を楽しみにしているファンは多いのではないでしょうか。

 一方、私が見過ごしているだけかもしれませんが、男子プロの活動はあまり目にすることがありませんし、インパクトが感じられません。世の中にも、存在感を示すことができていないような気がします。

「松山英樹選手が宮崎県で精力的な練習をしていた」とか、そんなニュースだけでは、いかんと思いますよ。

 今回の"コロナショック"において、男子プロゴルフ界のアクションは少なすぎます。ゴルフファンとしては、他のスポーツ選手はみんな、「がんばって、国民を励ましているのに......」って、思ってしまいます。

 選手個々が、単に「ゴルフがうまい」「練習の鬼だ」「ゴルフバカだ」では、通用しない時代になってきていると思うんですけどね......。

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