【木村和久連載】コロナショック後...。ゴルフ界の「出口戦略」を探る (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 韓国では、女子ツアーが無観客で再開されました。日本も早く開催されることを期待しています......と思っていたら、6月の末、女子プロトーナメントのアース・モンダミンカップ(6月25日~28日/千葉県)が開催されるそうです。無観客ではありますが、インターネットでライブ配信されるみたいですから、楽しみにしたいと思います。

(2)プロ選手がすべきこと
 プロスポーツのほとんどは、"コロナショック"により、大会や試合の開催中止、延期を余儀なくされました。音楽や演劇など、エンターテインメントの世界も同様です。スポーツや、各種興行イベントは、あくまでも平常時でこそ、楽しめるものなのでしょう。

 とりわけ、ゴルフのプロツアーに関しては、こうした事態のなか、トーナメントを開催するのは難しいことです。なにしろ、ツアーはスポンサーがあってこそ。トーナメントの開催にしても、スポンサーの意向が大きく反映されますからね。

 スポンサーとしては、そもそも企業イメージというものがあります。まだまだ予断を許さない状況にあって、見切り発車でトーナメントを開催し、もし感染者が出たりしたら大変です。大会をスポンサードしたことが、逆効果になってしまいます。結果、ゴルフのツアー再開は、慎重にならざるを得ないでしょう。

 というわけで、ゴルフの場合は、選手が「ゴルフが仕事だから、早く試合をさせて」と言ったところで、スポンサーが「うん」と言わない限り、試合は開催されないし、賞金だってもらえません。

 そうした状況にあって、選手たちは何をすればいいのでしょうか?

 練習に専念するのも構いませんが、プロゴルファーとして、世の中の人々を励ましたり、元気づけたりする行動も、積極的にやってほしいですね。

2 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る