【木村和久連載】死んでも「シニアティー」からは打たないぞ! (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 一方で、シニアティーとほぼ同じ場所にあるレディースティーの需要は、逆に増えています。コンペなどでも、女性は飛ばないから「レディースティーを使ってください」と強く勧められます。

 レディースティーのポジションは、ひどいとレギュラーティーから100ヤードぐらい前にあったりします。そんな前から打てば、レギュラーティーから打つ男子よりも飛ぶことが多いですから、コンペでも女性が「見事、ドラコンゲット!」なんてことがよくあります。

 女性には、楽しいから「また来たい」と思ってもらわないと、オッサンばかりの集まりになって、男性陣も困りますからね。

 ところが、シニアティーは驚くほど人気がありません。コンペでも「オレ、60歳過ぎたから、シニアティーで打っていい?」なんて、聞いてくる人は皆無です。もしそういうことがあって、「ドラコン、ゲットぉ~!」とか言ったら、「国賊モノ」「卑怯モノ」などと非難轟々でしょう。

 結局、シニアティーは、レディースティーと違って、誰も打ちたがらないのです。

 内心、最近ドライバーの飛距離が落ちたから、本当はシニアティーで打ちたいけれど、そんなことしたら、友人たちから絶交宣言を出される――そう思っている人が多いと思いますが、どうしたらいいでしょうか?

 方法は、2つあります。

 ひとつは、飛ばない飛距離をアプローチでカバーするやり方です。

 まあでも、そんなことはとっくにやっていて、まったく進化なし。そもそもスコアなんてどうでもよくて、ドライバーを打ったとき、ひとり置いてきぼりにされるのが嫌なのですから、その解決法は無意味ですね。

 そこで、ふたつ目の方法です。

"高反発ドライバーを使う"です。

 正解は、これですかね。もちろん、シニアティーを使うのと同じくらい、非難される可能性もあります。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る