2016.07.24

全英の「決闘」を制したステンソン。
次なる狙いはリオの金メダル

  • text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
  • photo by PGA TOUR

WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス

 全英オープンの長い歴史の中で、「デュアル・イン・ザ・サン(白昼の決闘)」と呼ばれる戦いがある。

 ターンベリー(スコットランド)で開催された1977年大会、3日目を終えてジャック・ニクラウスとトム・ワトソンが、後続を大きく引き離して同スコアでトップに立った。迎えた最終日、ふたりの一騎打ちは、ワトソンが「65」、ニクラウスが「66」で回り、ワトソンが1打差で勝利した。その壮絶かつ白熱した戦いを称して、そう呼ばれた。

 そのターンベリーから、わずか30kmというロイヤル・トゥルーンで開催された今年の全英オープンも、凄まじい戦いが繰り広げられた。ヘンリク・ステンソン(40歳/スウェーデン)とフィル・ミケルソン(46歳/アメリカ)が、難コースに苦しむ他の選手たちを尻目に別次元のバーディー合戦を披露。ふたりの攻防によって目まぐるしくリーダーが入れ替わり、一瞬たりとも目が離せない展開となった。

 そして最終的には、ミケルソンがボギーなしの「65」という好スコアでフィニッシュしたものの、それを上回る「63」をマークしたステンソンがミケルソンに3打差をつけ、ついにメジャー初勝利を挙げた。

全英オープンでミケルソンとの激戦を制して、見事な優勝を飾ったステンソン「私たちの1977年の戦いは素晴らしいマッチだった。しかし、ヘンリク(ステンソン)とフィル(ミケルソン)の戦いはもっと素晴らしかった」

 試合後、そう感嘆のコメントを発したのは、1977年の”デュアル・イン・ザ・サン”の当事者であるニクラウスだ。