久保建英にレアル・ソシエダ残留の可能性 新監督の構想と「売れない」事情 (3ページ目)
また、ラ・レアルにとって久保売却は割の悪い商売でもある。
なぜなら、たとえ移籍違約金6000万ユーロで売却できても、移籍の場合の権利を半分持つと言われるレアル・マドリードに3000万ユーロが渡ってしまう。久保の貢献度を考えた場合、損失が大きい。3000万ユーロで久保に代わるタレントを獲得するのは至難の業だろう(かつてレアル・マドリードからマルティン・ウーデゴールをレンタルしたような形はあり得るが、それも不透明だ)。
今の動きのままだと、久保はラ・レアル残留の可能性が高い。それを「停滞」と決めつける人もいるが、本当にそうだろうか? ラ・レアルはあくまでラ・リーガ上位を目論むチームである。冒頭に記したように、若い選手たちを中心に意気上がる状況で、トップチームは新監督で挑む「新体制」となる。
久保が新チームでリーダーとしてシーズンを過ごし、北中米ワールドカップに雄姿を見せる。そしてふさわしい新天地へ―――。それもひとつのシナリオだろう。
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著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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