レアル・マドリードのシャビ・アロンソ新監督は成功するか 気になる来季の陣容を予想
今季メジャータイトル無冠に終わったレアル・マドリードは、すでに来季に向けて大きく動き出している。スペインのラジオ局『カデナ・コペ』でレアル・マドリードやスペイン代表の番記者を務めるミゲル・アンヘル・ディアス氏に、新シーズンの陣容やシャビ・アロンソ新監督について記してもらった。
レアル・マドリードのシャビ・アロンソ新監督 photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る
【モドリッチほか、退団する選手たち】
サンティアゴ・ベルナベウでの最終戦で、カルロ・アンチェロッティとルカ・モドリッチ(※クラブワールドカップ後に退団予定)に涙の別れを告げたレアル・マドリードは、来季に向けてサイクルの変化に直面している。
トニ・クロースの退団から1年後、未だその傷が癒えていないなか、マドリディスタは13年所属したモドリッチの退団を嘆き悲しむことになった。モドリッチは2026年のワールドカップ前にもう1シーズン、レアル・マドリードでのプレーを望んでいたが、メンバーの若返りを図る方向に舵を切ったクラブは、彼を戦力に含まないという決断を下したのだ。
まだ公式発表されていないが、ルーカス・バスケスもクラブW杯後にチームを去る予定だ。10シーズン所属し、公式戦400試合出場、22タイトルを獲得した後、下部組織から羽ばたいたクラブでのキャリアに終止符を打つ。アンチェロッティ指揮下で戦力外だったヘスス・バジェホは、クラブW杯を待たずに退団した。
そして何人かの選手は将来が不透明な状況にある。特にロドリゴは国王杯決勝のクラシコでハーフタイムに交代を命じられた後、一度もピッチに立っていない。クラブは声明をまったく出していないため、ケガをしているのか、精神的なスランプに苦しんでいるのかは不明のままだ。
シャビ・アロンソ新監督が2トップで戦うことを選択した場合、自身の存在感が薄れるのを懸念しているという。ジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティをはじめ、イングランドのいくつかのチームに注目されているため、興味深いオファーが届いた場合、売却される可能性もあるだろう。
さらに今夏はダビド・アラバとアンドリー・ルニンの将来について多くの議論が交わされると思うが、ふたりとも残留を望んでいる。前者はヒザの手術を受けたことに加え、高額の年俸により、移籍は困難を極める。後者に関してはガラタサライから問い合わせがあったが、ティボー・クルトワの陰として生きるのは容易ではないものの、クラブに留まるつもりだ。
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著者プロフィール
高橋智行 (たかはし・ともゆき)
茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、リーガ・エスパニョーラを中心としたメディアの仕事に携わっている。