久保建英の「連係力」がさく裂 アヤックス戦1G1Aの活躍に地元紙が「魔法」と激賞 (3ページ目)
言うまでもないが、それは魔法でも、呪術でもない。さまざまな手数を見せていたからこそ、敵はすでに混乱していた。アヤックスはハトを下げ、新たなマーカーを送り込んできたが、後ろから久保を削るしか能がなく、イエローカードを献上。そして、まるで道が開け放たれたかのような不思議な現象が起きたのだ。それは必然だった。
「久保がまたもチームを背負う戦いを見せた!」
スペイン大手スポーツ紙『マルカ』は、手放しで称賛している。
ELのグループフェーズで脱落圏にいたラ・レアルは一気に16位までジャンプアップ。9~24位のチームに与えられるノックアウトフェーズプレーオフ圏に入った。残り3試合、ディナモ・キエフ、ラツィオ、PAOKというチームとの決戦になる。
ラ・レアルは欧州で夢を見続けられるか、そのカギを握るのは日本人だ。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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