レアル15回目の欧州王者に 苦境を跳ね返したクルトワの美技とサイドの攻防 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki

 レアル・マドリードはこれで優勝回数を15に伸ばした。1955-56シーズンがスタートなので、59シーズンで15回ということになる。確率は25%以上。

 W杯では過去22大会中、5回優勝しているブラジルが200数カ国の頂点である。それに対してCLでのレアル・マドリードの場合、分母は何千とある。CLに名称が変更されてからの32シーズンで9度目の優勝。確率は約28%だ。少なくとも4シーズンに1度は優勝している計算になる。奇跡に近い成績、と言っていいだろう。

プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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