三笘薫、久保建英、鎌田大地らの活躍で福田正博が実感「日本サッカーのレベルアップ」 (4ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

【オランダリーグのFW2人は共にゴール】

 FWでは今季から上田綺世がセルクル・ブルージュ(ベルギー)からフェイエノールト(オランダ)へ移籍し、小川航基が横浜FCからNECナイメン(オランダ)に移籍した。1学年違いの同世代のストライカーが、オランダリーグでどのような成長を遂げていくかは楽しみなところだ。

 小川は初めての海外移籍なため、まずは海外での生活に慣れるところからのスタートと見ていたが、開幕から2戦連続でゴールを決めるなど攻撃で存在感を発揮している。身長の大きな選手が揃うオランダリーグで空中戦の強さに磨きをかけてもらいたい。ただ、きっと彼が目指す場所はもっと高いところにあると思うので、来シーズンにステップアップの移籍ができるように、しっかりと語学面を含めた準備をしてもらいたい。

 上田は昨季のベルギーリーグで得点ランキング2位の結果を残し、オランダの名門に移った。直近の第4節では初ゴールを決めている。フェイエノールトは今季のCLを戦うが、鎌田大地のいるラツィオ、古橋亨梧らがいるセルティック(スコットランド)と対戦する。

 昨季に続いて、日本人選手が所属するクラブ同士がCLグループリーグで当たるが、これは日本サッカーがレベルアップしている証でもあるだろう。その舞台で上田にはプレミアリーグをはじめとする5大リーグの上位クラブへの移籍を狙うためにもしっかりアピールをしてもらいたいと思う。

福田正博 
ふくだ・まさひろ/1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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