日本代表がW杯で敗れたクロアチア1部にいる元世代別日本代表「不安だったので契約書をめちゃくちゃ読んだ」 (5ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao
  • photo by Urata Itsuki

「そのためには絶対にステップアップが必要ですけどね。僕がもしアタッカーなら厳しいと思いますが、サイドバックというポジションを考えると(可能性は)ゼロじゃないと思うし、間違いなく目標のひとつではあります。そのためにケガなく、コンスタントにプレーすること。あとは巡り合わせもありますから......」

 海を渡ったことで視野が広がり、考え方も柔軟になった。

「クロアチアは好きですが、欧州をウクライナとクロアチアだけで語りたくないし、ほかの国(街)にも行ってみたい。最近は世界地図を見ながら、そんなことを考えています。サッカーのスタイルは地域や文化によっても違うし、海外に出るといろんな発見がありますから」

 クロアチアの小都市ヴァラジュディンで、浦田は経験を積みながら、次のステップに備えている。

プロフィール
浦田樹(うらた・いつき)
1997年1月生まれ。東京都出身。ジェフ千葉U-15、U-18を経て、15年にトップチームに昇格。18年にギラヴァンツ北九州に完全移籍。19年にウクライナ1部ゾリャ・ルハンシクに加入するも公式戦出場はなし。20年8月にクロアチア1部NKヴァラジュディンに加入。21年夏にスロバキア1部セレジに加入も3週間で契約解除し、22年2月にNKヴァラジュディンに復帰。18年には森保一監督の下、U-21日本代表としてU-23アジア選手権(中国)に出場。ポジションは左サイドバック。177センチ、72キロ

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