欧州サッカーは驚きの高額放映権料。
リーグ再開へプレッシャーの裏事情 (7ページ目)
しかし、フランスではすでに来シーズン(2020−2021)から国内分の4年総額46億800万ユーロ(約5348億円)という大型契約を結んでいた。そのため、来季のテレビ放映権収入は年間総額12億3200万ユーロ(約1430億円)にジャンプアップする。
つまり、今季に比べて約151%の増収が見込まれていたことが、早い段階でのシーズン打ち切り決定に大きく影響したといえよう。今季の残り試合を消化できないことによる損失よりも、実入りの大きい来季を完全な形で開幕することを選んだというわけだ。
いずれにしても、各リーグがコロナ禍のなかでシーズンを再開するかしないかは、クラブの生命線となっているテレビ放映権料収入が大きく関わっていることは間違いない。そういう意味でも、1990年代後半から右肩上がりで上昇し続けてきたテレビ放映権料が、今回のコロナ危機後にどのような変化を見せるのかは注目に値する。
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