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エムバペも値崩れ候補。
コロナで大荒れの欧州サッカー移籍市場 (7ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


「クラブが選手獲得のために数億ユーロを支払う時代は終わるだろう。すべてが変わるはずだし、それはとてもポジティブなこと。社会全体にとっても、クラブ財政にとっても、とても前向きなことだと思う」

 今夏に1億ユーロレベルの移籍金を支払えるリッチなクラブは、間違いなく限られている。しかも、各クラブが経営危機を乗り越えるために選手や監督の減給を求めている現状を見れば、たとえUEFAのファイナンシャルフェアプレーの規定が緩和されるとしても、さすがに豊富な資金を持つクラブもビッグネームに大金を投じることにためらうはずだ。それは、社会的にも相当にハードルの高い取引になる。

 そういう意味では、ハウメ・ロレンスCEOが言うように、今回の危機はサッカー界が正常な状態に回帰するいい機会として、ポジティブにとらえるべきなのかもしれない。

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