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エムバペも値崩れ候補。
コロナで大荒れの欧州サッカー移籍市場 (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 しかし、我々のクラブは需要を見込める多くの若い選手を抱えているので、マーケット全体の市場価格が下落したとしても、それに苦しめられることはないと思う。実際、ここ2週間でイングランドを含めて3つのクラブからオファーを受け取っているしね」

 フランスの『レキップ』紙とAFP通信の共同取材でそう語ったのは、昨夏の移籍マーケットで大きな成功を収めたリール(フランス)のジェラール・ロペス会長だ。

 たしかに彼が言うように、いくら全体の市場価格が下落したとしても、さすがに有望な若手が安値で取引される事態は考えにくい。クラブにとっては納得できる金額でなければ、その若手を残留させればいいだけの話であり、大きな痛手とはならないだろう。

 しかし、需要を見込める若手選手を多く抱えるクラブはひと握りである。今回の危機を乗り越えるために、他の多くのクラブは希望価格以下で選手を売却せざるを得ない状況に陥ることは必至だ。

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