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エムバペに続く「至宝」も。
ビッククラブが狙う仏産「金の卵」たち (6ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 開幕戦からボランチでスタメンを飾った16歳の少年は、世界屈指のワールドクラスの選手たちを相手に物怖じすることなくプレーし、いかんなく自らの才能を披露。5−3−2のアンカーとしてフル出場を果たしたばかりか、1−1で迎えた後半開始早々にはロマン・デル・カスティージョの決勝ゴールをアシストし、大金星の立役者となったのである。

 現在17歳となったカマヴィンガが「エムバペに続くフランスの至宝」と言われる所以は、守備的MFに必要なすべての才能を兼ね備えているからだ。

 ボールを扱うテクニックやフィジカルはもちろん、エアバトルも含めた守備力、展開力、推進力、試合を読む力を含めた戦術理解能力など、あらゆる才能が一級品。しかも、10代とは思えない冷静さを持ち合わせているため、毎試合コンスタントにハイパフォーマンスを継続できるという点も見逃せない。

 スタメンに定着した今シーズンは、ここまで26試合に出場して出場時間は2202分。ブレイクのきっかけとなったパリ・サンジェルマン戦に加え、第18節のリヨン戦では試合終盤に自ら決勝ゴールを決めて勝利に導くなど、ビッグマッチで強さを発揮できる部分も高評価の裏付けとなっている。

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