2020.04.04

レアルのエース「7」の系譜。
伝説のドリブラーが明かす強さの秘密

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

レアル・マドリード王者の品格3

 今シーズン、レアル・マドリードはチェルシーから移籍金1億2000万ユーロ(約144億円)で獲得したベルギー代表FWエデン・アザールに、背番号7を与えている。本人はそれまでと同じ背番号10を希望したと言われているが、レアル・マドリードでの7番はこの上ない栄誉である。ファニート、エミリオ・ブトラゲーニョ、ラウル・ゴンサレス、そしてクリスティアーノ・ロナウドと、錚々たる面子がつけてきたエースナンバーだ。

レアル・マドリードの「7番」としてプレーするエデン・アザール だが、アザールは今のところ、背番号7に値するプレーはしていない。ケガで戦列を離れることが多く、出場した試合も不調。ジネディーヌ・ジダン監督の信頼は厚いが、ゴール前で沈黙を続けている。

 ナンバー7は重荷なのか。

 背番号7の栄光の始まりは、1950年代に活躍したレイモン・コパと言える。ただその後、長くその番号を背負い、エースナンバーとして定着させたスペイン人がいた。「魔術師」の異名を取ったアマンシオ・アマーロだ。