リーズが井手口陽介を獲得する理由を、フロントの藤田俊哉に聞いた (6ページ目)
―― ワールドカップ抽選のポット分けもFIFAランキングが基準となります。日本にとっても避けて通れないものになってしまいました。
藤田 日本代表は強くならなきゃいけない――。日本のサッカーにとって、根本はそこなんだよ。オランダにいるときから、そういう視点で日本代表を見ていた。
―― ワールドカップでのポイントは大きいので、ぜひとも日本にはベスト16に行ってほしいですね。
藤田 もちろん! ワールドカップで1勝、もしくは引き分けが結構大事。引き分けもいいけれど、1勝すればグッとFIFAランキングが上がる。ワールドカップの1勝は非常に大きい。これまでも取りこぼしがあったからFIFAランキングを下げている。ハイチと引き分け(3−3/2017年10月)はもったいない。
ベルギーやブラジル相手に引き分けでもしておけば大きいからね。そのような視点でも日本代表の試合を見ている。
―― ということは、ベルギー戦(0−1/2017年11月)の終盤はパワープレーに徹するなど、何か反撃策を講じる必要もあったわけですね?
藤田 それもあったね。
―― ハリルホジッチ監督としては"準備"に過ぎないかもしれないですが、日本サッカー界からすると、FIFAランキングのポイントはノドから手が出るほどほしかったと。
藤田 基本的に、日本代表の試合に「準備ゲーム」はない。チームの強化もFIFAランキングのポイントも、すべて重要となるから。だから、東アジア選手権の結果は、日本にとってもったいなかったんだ。
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