リーズが井手口陽介を獲得する理由を、フロントの藤田俊哉に聞いた (2ページ目)
―― サポーターの受け止め方は?
藤田 サポーターの心理として、選手が出ていくと寂しい、というのは常につきまとう。でも、活躍を祈って送り出す、という思いのほうが強い。彼らには、このクラブで育った選手があそこで活躍している、という喜びがある。それが移籍に対する捉え方。だから、その選手のことをずっと可愛がる。最後に帰ってくれば、さらに喜んでくれる。
―― リーズが井手口選手をリストアップしたことについては?
藤田 スカウトたちは将来性を買っていた。チャンピオンシップは相当激しいリーグだから、彼が今まで持っていたものをどれだけ発揮できるか試せる。彼の目標は当然プレミアリーグでの活躍だから、チャンピオンシップはそこへの準備としても最高の場となる。
リーズにとっても、プレミア返り咲きは「サポーターの願い」でもある。それを持ってチャンピオンシップを戦える。プランとしてはいい。そこから飛躍していってほしい。
今、井手口は21歳。時間は十分ある。23歳までチャンピオンシップでやり、24歳からプレミアリーグで活躍する。慌てる必要はないけど、そんなイメージで進んでもらいたい。
―― 彼の夢がプレミアリーグであっても、労働許可が出ないなら、しばらくはイギリス国外でプレーしないといけないかもしれません。
藤田 だから、1月からヨーロッパでのプレーを彼が望めば、ワールドカップ後にリーズに加わることを前提として、半年間は他の国でプレーすることになる。
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