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選手の質のバロメーター。CLの舞台から日本人が消える日 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 セリエAのレベルはその時、現在とは比較にならないほど高かった。パルマは、そこでビッグ7と呼ばれるトップグループの一角に属していた。本選に出場すればベスト16は確実。8以上も十分狙えそうな豪華メンバーで、リール戦に臨んだ。

 ホーム0-2、アウェー1-0。中田英は2トップ下の花形ポジションでいずれもスタメンを飾ったが、相手の執拗なマンマークに遭い沈黙。パルマはそこでまさかの敗戦を喫した。番狂わせを起こしたリールの監督はハリルホジッチ。現日本代表監督に、中田英はチャンピオンズリーガーの道を断たれることになった。

 00~01シーズン当時、セリエAは、UEFAリーグランキングで、スペインに次いで2位にいた。その前のシーズンまでは首位の座にいた。そこで優勝を飾ったローマは、現在に置き換えれば、イングランド(同ランク2位)の優勝チーム、チェルシーに相当する。中田英はそこでスーパーサブとして扱われていた。

 パルマの場合では、イングランドの4位。昨季でいえばマンUに当たる。当時のパルマのメンバーは、マンUの昨季以上と言いたくなるほどだったが、中田英はそこで2トップ下という花形ポジションを任されていた。

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