Jリーグに危機感を覚えたサガン鳥栖監督 「Bリーグを見て危ないなと思った」 (3ページ目)
「オフにイングランドに行って、リバプールのクラブハウスやスタジアムとかも観に行ったんです。チェルシー対ウルブス(ウルバーハンプトン)という試合を観たんですよ。チェルシーは財力もあって、僕も知っているようなメジャーな選手もいたのですが、試合は残念な感じで、これはどうやって強さを取り戻すんだ、と思いました。お金を積んで戦力を集めたけど、選手の不安な表情はスタンドからもわかるほどで......。ヨーロッパではお金があるからといって、ずっとトップに立っていることは許されないんだなと実感しました」
(つづく)
Profile
川井健太(かわい・けんた)
1981年6月7日、愛媛県生まれ。現役時代は愛媛FCでプレー。指導者としては環太平洋短期大学部サッカー部監督を皮切りに、愛媛FCレディースヘッドコーチ、日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ、愛媛FCレディース監督、愛媛FC U‐18監督、愛媛FC監督、モンテディオ山形コーチを経て、2022シーズンからサガン鳥栖監督に就任した。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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