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名古屋グランパス・稲垣祥がセレッソ大阪にトドメの一撃。抜きん出たゴール嗅覚で今季はエース級の活躍 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

 決勝の大舞台でも、若きキャプテンは、力強くチームを牽引した。

 とりわけ先制しながら押し込まれた後半は、1点を守るプランを遂行するなかで、中谷の落ち着いた対応が光った。エリア内の侵入を防ぎ、クロスを力強く跳ね返し、危険な場面では身体を張った。

 警戒していた大久保嘉人にも「大久保選手はファーで合わせるのがうまい。点取り屋の嗅覚には気をつけていました」と、その動きに冷静に目を配り、得点機会を与えなかった。

 終わってみれば、今季の名古屋を象徴する完封勝利での戴冠である。イタリア人指揮官の下、堅守を築き上げた名古屋の中心には、際立つ能力を備えたふたりの存在があった。

名古屋グランパスを頂点に導いた名手ピクシー

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