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前田大然vsレアンドロ・ダミアン。J1の熾烈な得点王争いは、最終節の直接対決までもつれ込む!?

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

Jリーグクライマックス2021

 すでに優勝争いは決着を見たかと思われる今季J1だが、依然僅差の接戦が続いているのが、得点王争いである。

現在J1で得点王を争っている前田大然(左)とレアンドロ・ダミアン(右)現在J1で得点王を争っている前田大然(左)とレアンドロ・ダミアン(右)この記事に関連する写真を見る 最新の第33節終了時点でトップを走るのは、18点の前田大然(横浜F・マリノス)。これをわずか1点差で、17点のレアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)が追っている。

 今季の得点王争いに特徴的なのは、得点ランク上位につけながら、シーズン途中で海外クラブへ移籍してしまった選手が目につくことだ。

 15点で得点ランク3位の古橋亨梧(ヴィッセル神戸→セルティック)、12点で5位タイのアンデルソン・ロペス(コンサドーレ札幌→武漢)、オナイウ阿道(横浜FM→トゥールーズ)と、現在トップ5に名を連ねる7選手のうち、実に3選手が得点王争いを"棄権"してしまったのである。

 彼らが夏以降もJリーグでプレーしていたら、得点王争いはもっと混戦になっていたかもしれないが、結果として候補はかなり絞られた。

 トップ2に次ぐ"隠れ3位"は、13点で得点ランク4位の上田綺世(鹿島アントラーズ)だが、前田とは5点の開きがある。残り5試合で追いつくのは至難の業だろう。得点王の行方は上位2選手に絞られたと見て、まず間違いない。

 つまり、前田vsダミアンのマッチレースである。

 では、最終的にストライカーの最高勲章を手にするのは、どちらの選手になるのだろうか。

 ふたりが所属する横浜FM、川崎は、ともに攻撃力が高く、チーム総得点は70点でJ1トップタイ。申し分のない味方の後押しを受け、多くのシュートチャンスが巡ってくる可能性があるという点で、そのメリットはイーブン。どちらが有利とは言い難い。

 両選手の最近の調子も、甲乙つけがたい。

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◆【図】2021シーズン J1月間ベストイレブン フォーメーション一覧

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