Jリーグ10月のベストイレブン。チームの目標に抜群の貢献を見せた選手を選定

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi

Jリーグクライマックス2021

スポルティーバ厳選! Jリーグ月間ベストイレブン

スポルティーバ独自選定で発表しているJ1月間ベストイレブン。シーズン終了に向かってきた10月は、優勝争い、ACL争い、残留争いなどで力を発揮してきた選手たちがいる。そうしたなかから、ライターの飯尾篤史氏に活躍、貢献度の目立ったベストイレブンを選出してもらった。

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チームの成績に貢献を見せた、10月のJ1ベストイレブンチームの成績に貢献を見せた、10月のJ1ベストイレブンこの記事に関連する写真を見る シーズンは佳境を迎えたが、リーグの覇権は前年王者の川崎フロンターレにほぼ決まりの状況で、白熱するのはACLの出場権争いと残留争いだ。

 3位争いで一歩リードしたのはヴィッセル神戸。10月2日に行なわれた5位の浦和レッズとの直接対決で5-1と完勝。10月は2勝1分の好成績を残した。その立役者がアンドレス・イニエスタだ。浦和戦ではPKと直接FKを決めただけでなく、完璧なクロスで武藤嘉紀のゴールをお膳立て。10月16日のアビスパ福岡戦でも、多彩なアイデアと正確な技術を披露した。

 その神戸からは、武藤もベストイレブンに選出しないわけにはいかない。2トップの一角を担い、ドリブル突破や裏への飛び出しで古橋亨梧の抜けたチームに推進力をもたらしている。浦和戦、24日の名古屋グランパス戦ではゴールをマーク。チャンスメイクもこなし、欧州帰りの選手は不調に陥りやすいという傾向を覆す働きを見せている。

 上位争い以上に熱気を帯びているのが残留争いだ。最下位に沈む横浜FCだが、鹿島アントラーズ、徳島ヴォルティスを撃破。10月23日に行なわれた16位湘南ベルマーレとの直接対決には1-2で敗れたが、正確なキックを武器に連勝に貢献したボランチの瀬古樹を選出した。

 横浜FCを上回る成績を残したのは、18位の大分トリニータ。10月に行なわれた3試合は2勝1分と無敗で、残留に希望を繋いだ。

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