【ワールドカップ2026】エジプト代表のサラーはアフリカの星 集大成の大会でも決定力を発揮するか
【ワールドカップ2026 注目選手】
(7)モハメド・サラー(エジプト)
2026年ワールドカップにおいて、アフリカからやってくる最大のスターが、エジプト代表のモハメド・サラーだ。リバプールで数々の金字塔を打ち立てた「ファラオ」が、自身の集大成として挑む本大会を展望する。
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アフリカ人選手の枠を超えたストライカー
モハメド・サラーは、エジプトのアル・モカウルーンでキャリアをスタートさせ、スイスのバーゼルを経て欧州主要リーグへ進出した。チェルシー、フィオレンティーナ、ローマでのプレーを経て、2017年にリバプールへ加入すると、その才能は完全に開花した。
リバプールでは、2026年3月時点で公式戦合計255ゴールを記録し、クラブ歴代得点ランキングで3位となっている。プレミアリーグでは得点王を4度獲得(2017-18、2018-19、2021-22、2024-25)しており、これはティエリ・アンリに並ぶ最多タイ記録だ。また、プレミアリーグにおけるアフリカ人選手の最多得点記録も保持しており、名実ともに世界最高のストライカーのひとりである。
チームとしてもプレミアリーグ優勝(2019-20)やUEFAチャンピオンズリーグ制覇(2018-19)など、主要タイトルすべてを勝ち取っている。
エジプト代表としては2018年ロシア大会に出場。この大会でサラーは、直前の欧州CL決勝で負った肩の負傷を抱えながらも、グループステージのロシア戦とサウジアラビア戦で2ゴールを挙げ、エジプトにとって28年ぶりとなるワールドカップでの得点者となった。しかし、チームは3戦全敗でグループステージ敗退を喫した。
予選でライバルを圧倒
2026年ワールドカップの予選において、エジプトはアフリカ予選グループAで8勝2分けの無敗。圧倒的な成績で勝ち点26を積み上げ、首位で出場権を獲得した。サラー個人としても、予選で計9ゴールを挙げる決定力を発揮した。特に初戦のジブチ戦では4得点を記録するなど、主将としてチームを牽引し続けた。
エジプトは2024年に就任したホッサム・ハッサン監督のもと、守備の安定とサラーを軸とした攻撃力が噛み合い、本大会への切符を手にした。
アフリカの星から世界のスーパースターへ
サラーにとって、今大会はキャリア円熟期で挑むワールドカップだ。そこで期待されるのは、何よりもエジプトのサッカー史を塗り替えることである。絶対的エースとなったサラーは「大会初勝利」と「ノックアウトステージ進出」という悲願を背負っている。
まずは過去3回の出場で2分け5敗の未勝利に終わっているエジプト代表に、初勝利をもたらさねばならない。その後に16強進出と得点王争いを見据えることになる。サラーの活躍はエジプト国民だけでなく、世界中のアフリカサッカーファンの願いとなっている。

