三笘薫クラスの即戦力になるか。来季Jリーグ入りする注目の大卒4選手 (3ページ目)
技巧派ボランチの桐蔭横浜大の橘田健人は、川崎入りする photo by AFLO橘田健人
たちばなだ・けんと
MF/桐蔭横浜大→川崎フロンターレ/1998年5月29日生まれ/168cm、65kg
"知る人ぞ知る"という存在だった。
鹿児島県の強豪校・神村学園で主力を務めながら全国の舞台を経験していないし、アンダー世代の日本代表チームにその名を見つけることもできないからだ。だが、関東大学リーグの新興勢力である桐蔭横浜大に進むとメキメキと頭角を現し、20年6月にはJリーグきっての強豪・川崎フロンターレから内定を勝ち取るまでに成長した。
"止める、ける、運ぶ"に優れる橘田健人は、技巧派ボランチとして鳴らす。川崎の練習に参加するたびに「自分はまだまだ」と謙遜を口にしていたが、自身の課題はハッキリしているようだ。
「(中村)憲剛さんから"もっと前を向けよ。向けるだろ"とアドバイスされましたけど、"もしボールを取られたら"と思って、安全なプレーを選択していた。そこはチャレンジしないと成長もないので、しっかり意識して取り組んでいきたい」
大学とプロでは、ボールを受けた時に見える風景やプレッシャーの感じ方も異なるだろう。いかに前を向くか。解決策は橘田自身のなかにしかない。
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