岩崎悠人「試合が来るのが嫌でした」。札幌での挫折と湘南での成長 (4ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


 どうすれば試合に出場することができるのだろうか。どうすれば評価されるのだろうか。

 自問自答する日々が続いた。チームに適合することばかりを考え、自分の特徴や個性を活かすことを忘れかけていた。

 岩崎は、初めての経験にもがき苦しみ、いつしか自分自身のプレーを見つめ直す余裕すらなくなっていたのである。

 当然、そこには東京五輪への焦燥もあった。

「焦りは......ありましたね。札幌では菅(大輝)だけ代表に呼ばれていたので。それに、新しい選手もどんどん出てきて、大学生でも試合に出ている選手が呼ばれていたし、試合でも起用されていましたからね」

 2017年10月に森保一監督が指揮官に就任し、東京五輪への強化が本格的にスタートしたチームにおいて、岩崎はいわゆる"常連"だった。

 森保監督が自ら率いた2018年のAFC U−23選手権では3試合に先発。同年8月のアジア競技大会でも、準々決勝のサウジアラビア戦で2得点を挙げるなど、着実に実績を積み重ねてきた。

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