岩崎悠人「試合が来るのが嫌でした」。札幌での挫折と湘南での成長 (2ページ目)
2020年の初陣となったルヴァンカップの大分トリニータ戦では、2トップの一角として早くも先発出場。続く浦和レッズとのJ1開幕戦、右サイドで起用されたことには驚いたが、メンバー入りすると後半37分から途中出場した。
「ルヴァンカップでは先発しましたけど、そのあとのJ1開幕戦にスタメンで出られなかったことは、正直すごく悔しかったですね。敏さん(浮嶋敏監督)からは、トップでも起用したいし、ワイドでも使いたいと言われていて、中断期間中に行なった練習試合でも何度かワイドでプレーしました。
今はできるかどうか、試されているのかなとは感じています。そういう意味では、自分のプレーの幅を広げるためにも、いい期間になっていると思います」
それは岩崎にとって、失いかけていた自信を取り戻すための時間でもあった。
「本当に苦しかったですね......」
京都サンガから札幌へと移籍した昨シーズンについて触れた時だった。
「全然、試合に出られなかったんですよね。前線の3枚は強烈な力を持った選手でしたけど、そこに自分が絡んでいけなかったというのが、すごく情けなくて......」
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