岩崎悠人「試合が来るのが嫌でした」。札幌での挫折と湘南での成長 (6ページ目)
「2020年を迎えるにあたって、やっぱり東京五輪もありましたし、1年間苦しんできただけに不安もありました。そのタイミングでベルマーレが自分のことをほしいと言ってくれたので、これはチャレンジしようと思ったんです。
少しでも試合に絡めれば、(東京五輪への出場も)チャンスがあるかもしれないと常に思ってきた。その時点では、あと半年しかないと。だから、いいスタートダッシュを切って、滑り込みでもいいからメンバーに絡んでいきたいという思いがありました」
冒頭でも紹介したように、湘南という新天地を踏んだ岩崎は、充実した日々を送っている。同世代が多いチームで、再び競争という刺激を得て、自身の成長を実感してもいる。
「初めての大きな挫折」と表現した札幌での1年は、つらく、苦しい日々だったかもしれない。だが、湘南に来たことでわかったこともあった。
「ミシャさん(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)に教えてもらったことが、無駄にはなっていなかったんです」
(後編につづく)
【profile】
岩崎悠人(いわさき・ゆうと)
1998年6月11日生まれ、滋賀県彦根市出身。2017年、京都橘高校から京都サンガF.C.に入団。2年プレーしたのち、北海道コンサドーレ札幌に移籍する。今シーズンより期限付き移籍で湘南ベルマーレに加入。日本代表にはU−17から世代別代表に選出されている。ポジション=FW。173cm、70kg。
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