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【Jリーグ連載】日本屈指のJクラブ激戦区にありながら、東京ヴェルディのアカデミーから「面白い選手が出てくる」のはなぜか

  • 浅田真樹●取材・文 text by Masaki Asada

東京ヴェルディ・アカデミーの実態
~プロで戦える選手が育つわけ(連載◆第40回)

Jリーグ発足以前から、プロで活躍する選手たちを次々に輩出してきた東京ヴェルディの育成組織。本連載では、その育成の秘密に迫っていく――。

厳しい状況にありながらも、「面白い選手」をコンスタントに輩出している東京ヴェルディのアカデミー photo by Miki Sano厳しい状況にありながらも、「面白い選手」をコンスタントに輩出している東京ヴェルディのアカデミー photo by Miki Sanoこの記事に関連する写真を見る

第39回◆選手獲得競争で後れを取り始めた東京V・アカデミー それでも「大丈夫」とOBが太鼓判>>

 東京ヴェルディが活動拠点を置く東京都西部の近郊は、日本屈指のJクラブ激戦区だ。

 FC東京、FC町田ゼルビアはもとより、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、横浜FCなどの神奈川県勢とも、アカデミーの選手獲得においては競合する。

 結果、ヴェルディのアカデミーは近年、その競争において後れを取るようになったという。

 だが、自身もヴェルディ(当時は読売クラブ)のアカデミーで育ち、指導者としても多くのプロ選手を育てた菊原志郎(現FC今治U-12監督)は、現状を決してネガティブにはとらえていない。

「フロンターレの生田の練習場もすごく環境が整備されているし、お互いが競争のなかで刺激し合いながら、いろんなクラブがよくなっていくのが一番いいんじゃないかなと思います」

 そう語る背景には、それでもなお、ヴェルディのアカデミーからは優れた選手がコンスタントに輩出されているという自負があるからでもある。菊原が続ける。

「苦しいなかでも、やっぱり面白い選手が出てくるっていうのは、このクラブならではの感覚をみんなが共有して、ヴェルディっていうのはこういう選手を育てるために、こういうことを大事にして、こういう関係を作っていこうということに対して、みんなの共通理解が深いからだと思います」

 菊原がヴェルディのアカデミーで監督やコーチに就いていた当時、「少しでもわかりやすいようにとか、あまり強い言葉は使わないとか、言葉の使い方や伝え方は、変えていかなければいけない」という意識は持ちつつも、基本的には「(自分がアカデミーの選手だった時と)やっていることは変わらない」と語る。

「自分がコーチになっても、やっぱり本気でやって、とにかく子どもたちにいいプレーを見せる。ユースの(コーチだった)時なんか、僕が一番たくさん点を入れたりしましたから(笑)。言葉では言いませんけど、『いいプレーを見せるから、見て感じろ』と」

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