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代表に選ばれない日本人選手から
独自選出。今季のJリーグベスト11 (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 もうひとりは得点ランキングで日本人選手最高タイとなる4位(15点)に入った興梠慎三(浦和レッズ)。ひと言でいえば実力者だ。ライバルは、同じく15点で4位に並ぶ小林悠(川崎フロンターレ)になるが、こちらはケガが多く、年間を通した活躍という点で、軍配は興梠に挙げる。

 中盤は優勝チーム、川崎Fから2人選びたい。まず中村憲剛。38歳のベテランだが33試合に出場。プレーも2、3年前より余計な力が抜けて、よりクレバーになったという印象だ。

 もうひとりは4-2-3-1の3の右を担当する家長昭博。この選手も32歳のベテランだが、安定感に加え、怖さも備えている。昨季より右SBエウシーニョとのコンビネーションがよく、プレーも濃くなりすぎることなく、スッキリとして見えた。川崎Fの2連覇と2年前に加入した家長の関係は、実にわかりやすい。川崎Fでは大島僚太も外せない選手になるが、今季はケガが多かったので次点としたい。

 MF3人目は土居聖真(鹿島)だ。鹿島はJリーグでもっとも選手層が厚いチーム。ACLを制し、クラブW杯出場を果たしたのも、実力的に遜色ない選手がメンバーにひしめいているからだ。よってスタメンは流動的になるが、土居はそこで29試合に出場。中心選手としての地位を築くことができた。

 土居の一番の魅力は多機能型であること。そしてプレーにけれんみがないことだ。スピーディなのに滑らか。そのレベルは年々着実に上がっている。A代表に定着するためにはパンチ力、決定力がほしいが、同系の選手は他に見当たらず、貴重な存在であることは確かだ。

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