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ガンバを粉砕。大一番で見えたサンフレッチェ広島「強さの秘密」 (4ページ目)

  • 原田大輔●文 text by Harada Daisuke
  • photo by Kaz Photography/Getty Images

 ガンバのFWパトリックが思うようにプレーできず、終盤にレッドカードで退場したのも、広島のしぶとい守備があってこそ。塩谷とともに、体を張ったディフェンスでパトリックを抑えたDF千葉和彦も、広島の守備の我慢強さを強調する。

「今季は、こういうゲームをずっとモノにしてきた。それを、はっきりと体現できた試合だったかな、と思います。粘り強くやって、その結果として勝利を得られていることが、みんなの自信になっている。(守備陣が)我慢してやっていれば、(攻撃陣が)絶対に点を決めてくれるという、信頼関係もある」

 この日の結果によって、最終節は浦和レッズが大量得点差(12点差以上)で勝たなければ、広島は引き分け以上で年間1位が確定、同時にセカンドステージ優勝という栄冠も手にする。

 ガンバのホームである万博記念競技場で広島が勝利したのは、2000年4月8日以来、15年ぶりのことだった。苦手意識を克服し、シーズンのカギを握る“大一番”を制した広島には、連覇を飾ったとき以上のしたたかさがある。もちろん、そこに慢心は微塵もない。

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