「度胸試しなら負けないぞ」U-24日本代表の選手たちは東京五輪で何を語ったか (2ページ目)
それでも日本は、落ち着いて試合を進めた。
「前半に1点をとれないと焦りが出るかな、と思ったが、思った以上にみんな落ち着いていた」(遠藤)
はたして、待望の先制点は71分。背番号7の左足から生まれた。
「今日決めるとしたら、自分だと思っていた」(久保建英)
「(久保は)何気ないボールでもゴールにしてくれるので、(パスの)出し甲斐があるというか、やっていて楽しい。そういう選手を生かすと、チームとして勢いに乗れる」(田中)
「自分が(得点したい)という気持ちがまったくないわけじゃないが、勝つことがすべて。自分が決めてなくても、タケのすばらしいゴールが決まってよかった」(林)
試合終盤は相手に押し込まれ、いくつかのピンチも招いた。
「カウンターにいけそうでもあるけど、キープもしたい。うまく時間を使うことができていなかった」(相馬)
だが、最後は守備を固めて逃げ切った。
「僕に与えられた仕事はクローザーとして試合を締めること。守備で跳ね返すことを意識して(途中交代で)入った。空中戦は僕の武器。そこはしっかり跳ね返せていたと思う」(町田浩樹)
結果は、1-0の勝利。苦しい試合だったが、日本は何より欲しかった勝ち点3を手にした。
「勝ち点3をとれたことに尽きる。初戦の緊張感やプレッシャーは想像以上にあった。普段出ないミスが多少なりとも出た」(田中)
「ここでひとつ試合ができて、ひとつ勝てたので、次はもうちょっとリラックスというか、肩の力を抜いてやれると思う」(吉田)
7月25日、埼玉スタジアム。グループリーグ第2戦で対戦するのは、メキシコだ。
ロンドン五輪の金メダル国は、今大会でも優勝候補と目される強敵。オーバーエイジ枠でA代表経験も豊富な36歳、GKギジェルモ・オチョアを加え、必勝態勢を整えて日本にやってきた。
「彼がすばらしいGKなのは誰もがわかっているが、僕らがGKの名前にビビって点をとれないようじゃダメ。名前は気にせずブチ抜いてやろうと思う」(堂安)
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