【チャンピオンズリーグ】今も昔も絶対王者のバイエルン 50年前に来日した猛烈に強かったころ
連載第92回
サッカー観戦7700試合超! 後藤健生の「来た、観た、蹴った」
現場観戦7700試合を達成したベテランサッカージャーナリストの後藤健生氏が、豊富な取材経験からサッカーの歴史、文化、エピソードを綴ります。
ブンデスリーガで首位を快走し、チャンピオンズリーグ(CL)でも優勝をうかがうバイエルン。今も昔も勝ちまくっている絶対王者は、今から約50年前の1975年、猛烈に強かった頃に初来日。その時のエピソードを紹介します。
1974年のバイエルンのメンバー photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る
【ここ13シーズンで12回優勝】
現代サッカーにおいて、バイエルン・ミュンヘンほど「絶対王者」という言葉が相応しいクラブはほかにない。
新興のパリ・サンジェルマンはいまだに安定感がないし、レアル・マドリードはたしかに世界の王者と言ってもいい存在だが、彼らにはバルセロナという偉大なライバルが存在する。
そしてイングランドでは、プレミアリーグ発足前も、またそのあとも激しい覇権争いが続いている。
それに引き換え、バイエルンは2012-13シーズン以来昨年までの13シーズンのうち、シャビ・アロンソ監督のレバークーゼンが28勝6分無敗という驚異的な成績で優勝を飾った2023-24シーズンに3位に甘んじた以外は12シーズンで優勝。
今シーズンも、直近の第26節ではレバークーゼンと引き分けたものの、2位ドルトムントに9ポイント差をつけて優勝は確実。さらにUEFAチャンピオンズリーグでもラウンド16のファーストレグではアタランタ(イタリア)に6対1という大勝を記録して準々決勝進出を確実にしている。
いわゆる「5大リーグ」と称されるサッカー大国のリーグで、これだけ圧倒的な強さを連続させているのは驚異的なことだ。毎年、戦国状態が繰り返されるJリーグを見慣れている日本人からすると、「そんな毎年優勝チームが決まっているリーグが面白いのか?」との疑問を感じざるを得ないのだが......。
ちなみに、昨年までに62回開催されたブンデスリーガで、バイエルンの優勝回数は34回と半数を上回っている。
著者プロフィール
後藤健生 (ごとう・たけお)
1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。1964年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、1974年西ドイツW杯以来ワールドカップはすべて現地観戦。カタール大会では29試合を観戦した。2025年、生涯観戦試合数は7700試合を超えた。主な著書に『日本サッカー史――日本代表の90年』(2007年、双葉社)、『国立競技場の100年――明治神宮外苑から見る日本の近代スポーツ』(2013年、ミネルヴァ書房)、『森保ジャパン 世界で勝つための条件―日本代表監督論』(2019年、NHK出版新書)など。














