【欧州サッカー】GKウェイン・ルーニーはPKを次々とストップ メッシやイブラヒモヴィッチも称賛した世界屈指のFW
世界に魔法をかけたフットボール・ヒーローズ
【第56回】ウェイン・ルーニー(イングランド)
サッカーシーンには突如として、たったひとつのプレーでファンの心を鷲掴みにする選手が現れる。選ばれし者にしかできない「魔法をかけた」瞬間だ。世界を魅了した古今東西のフットボール・ヒーローたちを、『ワールドサッカーダイジェスト』初代編集長の粕谷秀樹氏が紹介する。
第56回はイングランドのウェイン・ルーニーをピックアップする。16歳でトップデビューしてからユニフォームを脱いだ35歳まで、常に最前線に君臨し続けた。世界屈指のフォワードであり、唯一無二のオールラウンダーでもあった。
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ウェイン・ルーニー/1985年10月24日生まれ、イングランド・リバプール出身 photo by AFLOこの記事に関連する写真を見る「マンチェスター・ユナイテッドと対戦する場合、最も警戒すべき選手は、ライアン・ギグスでもクリスティアーノ・ロナウドでもポール・スコールズでもない。オフ・ザ・ボールのポジショニング、ボールロスト後の即時奪回など、ウェイン・ルーニーがこのうえなく厄介だ」
2006-07シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝・第1戦。ミランはマンチェスター・ユナイテッドのホームで2-1とリードしながら試合を進めるも、後半14分に続いてアディショナルタイムにもルーニー弾を食らい、まさかの逆転負け。ミランを率いていたカルロ・アンチェロッティ監督は試合後、ルーニーを褒めざるを得なかった。
ギグスやスコールズ、クリスティアーノ・ロナウドはボールを失うと、一瞬プレーが止まる。しかし、ルーニーは即座にリアクションを起こし、深く、鋭いタックルで即時奪回を図る。この継続性と献身的な姿勢を、稀代の名将は高く評価した。
ある時は相手のボールホルダーにプレッシャーをかけ、またある時は全速力で自陣に戻ってスペースを消し、そしてまたある時はスプリントして前線に現れる。全盛期のルーニーは、無尽蔵のスタミナを余すところなく発揮していた。
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著者プロフィール

粕谷秀樹 (かすや・ひでき)
1958年、東京・下北沢生まれ。出版社勤務を経て、2001年
、フリーランスに転身。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、 海外サッカー情報番組のコメンテイターを務めるとともに、コラム 、エッセイも執筆。著書に『プレミアリーグ観戦レシピ』(東邦出 版)、責任編集では「サッカーのある街」(ベースボールマガジン 社)など多数。
























