「度胸試しなら負けないぞ」U-24日本代表の選手たちは東京五輪で何を語ったか (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 早草紀子●撮影 photo by Hayakusa Noriko

 それでも、日本は1点のリードを守り切って2-1で勝利。2連勝で勝ち点を6に伸ばし、グループ首位に立った。

「今日はゼロで抑えて、(先制後に)もう1点とってという戦い方ができたが、まだ2試合目。ここから、もう一段階、二段階と上げられたらいい」(久保)

「メキシコとは、また勝ち上がって当たる可能性があると思う」(吉田)

3連勝でグループリーグを突破した日本。「(チームの)絆は高まっていると感じる」(相馬勇紀)3連勝でグループリーグを突破した日本。「(チームの)絆は高まっていると感じる」(相馬勇紀)この記事に関連する写真を見る 7月28日、横浜国際競技場(日産スタジアム)。グループリーグ最後の相手はヨーロッパの強豪、フランスである。

 日本は引き分け以上ならもちろん、負けても1点差なら自力で決勝トーナメント進出が決まる。一方のフランスは、2点差以上の勝利が必要。圧倒的優位な立場にあるのは日本のほうだ。

「失点しなければいいとか、1失点しても勝ち上がれるとかは、もちろん頭に入れるが、あまり守りに入りたくない。1点を先にとれば、相手は落ちると思う」(遠藤)

 今夏までの5シーズン、フランスのマルセイユでプレーした酒井にとっては、かつてのチームメイトとの因縁の対決でもある。

「縁を感じる。個人的にもすごく楽しみ」(酒井)

 フランスの地力を警戒しながら慎重に入った試合は、しかし、一方的な展開となった。

「前半(の半ば)で1点とれたんで、あとのゲーム展開はすごく楽になった」(遠藤)

 日本は27分、久保の3試合連続ゴールで先制すると、34分には酒井がボレーシュートを決めて2-0。余裕が出た日本は、後半にも交代出場の三好康児、前田大然が追加点を決めて、リードを広げた。

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