杉山氏は西野采配を支持。ベスト8進出の可能性は過去2回より高い (4ページ目)
ポーランド戦を「絶対に負けたくない戦い」と位置づけるならば、乾貴士は先発から外さない。大迫勇也も外さない。彼らをあえて外してポーランド戦に臨んだ西野監督の勇気を称えたくなる。勝利こそ収めることはできなかったが、ベスト16入りを決めた。この読み、決断こそ、監督に不可欠な才覚である。
本当ならスタメンを、1戦目、2戦目と徐々にいじっていくのが理想だろう。3戦目にいきなり6人を代えることは大博打だった。リスクの高い采配だが、それを実行し、成功させた。フィールドプレーヤーでは、植田直通、大島僚太、遠藤航以外、試合に出場すればどの程度やれるか、見当がつく状態にある。もう1試合戦う準備は、過去2回より断然、整っている。
7月2日、ロストフ・ド・ナヌで行なわれる決勝トーナメント1回戦。相手のベルギーは、コロンビアに肩を並べる強豪ながら、けっしてやりにくい相手ではない。相性はいいと見る。
なにより日本は、昨年11月、ブルージュで対戦(結果は0-1)したハリルジャパン時代より、相手が嫌がりそうなサッカーに変わっている。過去2回より、断然、期待していいと思う。
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