【プロ野球】ソフトバンク三軍が韓国で体験した"未来の野球" ロボット審判導入の衝撃と若鷹たちが語る本音 (2ページ目)
一方で、現場の声に耳を傾けると、異国での遠征ならではの苦労も聞こえてくる。食事や宿泊環境、現地での移動などに戸惑う選手も少なくない。なかでも辛い料理が苦手で体調を崩し、お腹を下してしまう選手は毎年のように現れるというが、球団側も可能な限り環境改善に努めながら韓国遠征を継続している。三笠GMがこのような思いも口にする。
「国際経験を積むことで、選手たちの視野は確実に広がります。日本の環境で日本人同士の試合ばかりを続けていると、無意識のうちに『次はこうなるだろう』『こういう展開になるだろう』という予測が働くこともあると思うのです。実際、話を聞くと、ホークスに入ってこの韓国遠征が初めての海外経験だという選手も少なくありません。日本は昔から野球が盛んで、世界的に見ても高いレベルにあります。その一方で、海外に出て試合をしたり国際大会に参加したりする機会は少ないと思います。
他競技に目を向けると、若い年代から海外遠征や国際大会を経験するケースは珍しくないですよね。育成選手とはいえ、ドラフトを経てプロ球団に入った選手たちです。そのレベルの選手であれば、他競技なら海外で試合や合宿を経験していても不思議ではありません。若いうちから異国の地で厳しい環境と向き合い、それを乗り越える力を身につける。いわゆる『能力発揮のマネジメント力』を養うことも、この韓国遠征の大きな意義のひとつだと考えています」
初めてABS、ピッチコム、ピッチクロックを経験したホークスの選手たち photo by Kotaro Tajiriこの記事に関連する写真を見る
【選手たちが語ったロボット審判への本音】
そんな韓国遠征で、今年のソフトバンクナインはこれまでとは異なる"新たな野球"を目の当たりにした。
遠征初日。慶山にあるサムスンのファーム施設に到着したソフトバンクの野手陣は、バットもグラブも持たずに一か所へ集められた。そして、その前に置かれた身長測定器には長い列ができていた。
韓国プロ野球では2024年から「ABS」(自動投球判定システム、通称・ロボット審判)が導入されている。身長測定は、その判定に用いるストライクゾーンを設定するために行なわれていた。
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