【WBC 2026】大谷翔平・鈴木誠也の豪快弾の陰で 侍ジャパン4番・吉田正尚が見せた「ひと振りで仕留める男」の凄み (3ページ目)
── 今回の代表では初めて4番に入りましたけど、その4番というのはいかがでしたか?
「みんな4番を打てるバッターばかりですので、打線の"線"になれるように。それだけです」
── この代表での理想の4番像というのはありますか?
「ないです」
周囲に惑わされず、自分のペースを貫き、着実に仕事を遂行する。だからこそ、井端監督は是が非でも吉田を必要としたのだろう。
1月26日、WBCに出場する30人の全メンバーが発表される予定だった同日、明かされたのは29人だった。後日、最後のひとりとして告げられたのが吉田だ。その裏では、所属球団のレッドソックスと水面下で交渉がなされていたのだろう。
WBC開幕後、吉田は2試合つづけて結果で応えた。韓国戦のあと、井端監督はこう称えている。
「なにより押し出しのあとの2点タイムリーが非常に大きかったですね。彼の打席での集中力は、球界でもナンバーワンじゃないかなと思っています」
1番・大谷を中心に、どうすればより多くの得点を奪えるか。4番をまかされた吉田は、非常に重要な仕事を果たしている。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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