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【プロ野球】大阪桐蔭最強バッテリー・藤浪晋太郎と森友哉が語る能力勝負の原点「高校の時から何も変わらない」 (3ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro

【基本的には能力勝負】

── 復帰2戦目からは、大阪桐蔭の後輩である松尾汐恩選手がマスクを被りました。大先輩で、注目度も高い藤浪投手とのバッテリーです。大変だっただろうと想像しますが。

藤浪 いや、そういう柄ではないかな(笑)。しっかりしていますし、明るさもあって、後輩でも「どんどん来てください!」というタイプのキャッチャー。そういう面では森とかぶりますけど、内面的なところで言えば、森のほうが繊細な面はあるかなと思います。

── 松尾捕手がマスクを被ってからは、コースに寄らず、ほぼ真ん中に構えるようになりました。

藤浪 確率論の話になるので話せば長くなるんですけど、アメリカでは真ん中だけに構えるとか、高めだけに構えるとかいうのは、よくあることなんです。日本でコントロールがいいとされるピッチャーでも、両サイドに平均で20センチくらいはズレる。そうした前提に、キャッチャーが同じところに構えるほうが、ピッチャーのコントロールの良し悪しに関わらず、結果がよくなるという確率的な考え方があって、ああいう形になりました。

 藤浪さんはパワーピッチャーで、コントロールや奥行きで抑えにいくタイプではないですよね。パ・リーグもパワーピッチャーが多いので、そういう時はあまりコースに構えないですから。高校時代、藤浪さんと組んでいた時も、考え方としては基本的には能力勝負でした。相手バッターが「これを狙っている」とわかっていても突っ込んでいって、ほとんど打たれなかった。あくまで高校時代の話ですけど、シンプルなリードでした。

つづく>>


藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)/1994年4月12日生まれ。大阪府出身。大阪桐蔭ではエースとして2012年に春夏の甲子園連覇を達成し注目を集めた。同年ドラフト1位で阪神タイガースに入団。プロ1年目から3年連続2ケタ勝利を挙げるなど活躍。23年にメジャーリーグへ挑戦し、アスレチックス、オリオールズでプレー。24年のシーズン途中にDeNAと契約し、3年ぶりの日本球界復帰を果たした

森友哉(もり・ともや)/1995年8月8日生まれ。大阪府出身。大阪桐蔭2年時の2012年に藤浪晋太郎、澤田圭佑らとバッテリーを組み、甲子園春夏連覇。13年は主将として春夏甲子園出場を果たした。同年、ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団。2年から正捕手として活躍し、19年には打率.329でパ・リーグ首位打者とMVPを獲得。ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞した。23年からはオリックス・バファローズでプレーし、攻守の要として存在感を示している

著者プロフィール

  • 谷上史朗

    谷上史朗 (たにがみ・しろう)

    1969年生まれ、大阪府出身。高校時代を長崎で過ごした元球児。イベント会社勤務を経て30歳でライターに。『野球太郎』『ホームラン』(以上、廣済堂出版)などに寄稿。著書に『マー君と7つの白球物語』(ぱる出版)、『一徹 智辯和歌山 高嶋仁甲子園最多勝監督の葛藤と決断』(インプレス)。共著に『異能の球人』(日刊スポーツ出版社)ほか多数。

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