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サッカー日本代表の悔やまれるスウェーデン戦の終わり方 ブラジル戦に向けての「弾み」がない

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

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 1位オランダ、2位日本、3位スウェーデン、4位チュニジア。チュニジアが弱すぎた点を除けば、グループFは下馬評どおりの結果に終わった。32強(決勝トーナメント1回戦)の戦いもしかり。グループC(1位ブラジル、2位モロッコ、3位スコットランド、4位ハイチ)も下馬評どおりに終わったため、32強(決勝トーナメント1回戦)の対戦相手も、予想どおりブラジルになった。

 グループFを1位通過すればモロッコ、3位通過すればフランスの可能性大という戦前の予想にも狂いはなかったことになる。日本を取り巻く予想に外れなし。48チームで争われる本大会は、32チームで争われたこれまでに比べ、それぞれに実力差があるので、グループリーグで番狂わせが起きにくい。32強で強敵と対戦することは最初からわかっていた。その相手がブラジルになったからといって、特に驚きはない。

 負けたら終わりの決勝トーナメント1回戦をどのような状況で迎えるか。つまりグループリーグをどのように終えるか。スウェーデン戦のあと、日本はどのような状態で32強の戦いに臨むのか。これは当初から注目されていたポイントだった。「いける」「ブラジル戦に向け視界良好」と言いたいところだった。右肩上がりの状態でブラジルと当たりたかった。

スウェーデン戦で再三のピンチを防いだGK鈴木彩艶 photo by JMPAスウェーデン戦で再三のピンチを防いだGK鈴木彩艶 photo by JMPA だが、現実はスウェーデンにあっぷあっぷの引き分け。試合時間があと10分あったら、ひっくり返されていた可能性が高い、よくない終わり方をした。余力はあまり残されていないと見る。

 日本はなぜスウェーデン戦で、勢いに乗る戦いができなかったのか。日本に引き分け以上の成績を収め、勝ち点を4に伸ばしておかないと32強入りの可能性が激減するスウェーデンに対し、日本はすでに勝ち点4で32強入りを確定させていた。精神的にはスウェーデンより楽だったはずだ。しかし、前半から日本は相手の出方を探るような消極的なサッカーをした。それを賢くしたたかな戦いだと勘違いするように、だ。

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著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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