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【プロ野球】大阪桐蔭最強バッテリー・藤浪晋太郎と森友哉が語る能力勝負の原点「高校の時から何も変わらない」 (2ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro

【変にまとまると、よさが消えてしまう】

── 4試合に先発して、打たれたのは巨人戦(9月14日)だけでした。

藤浪 先発ではそうでしたね(残り2試合は救援)。ある程度、思いどおりに投げられたら、野手の間を抜けることはあっても、長打が続くことはあまりないなと。

── "ある程度"のところさえ行きさえすれば......。そこができるかどうか。

藤浪 ただ、そのあたりは昔からそういうタイプなんです。思えば、(大阪桐蔭の)西谷(浩一)監督が、荒れている時は、とくに何も言いませんでした。「藤浪はこういうピッチャーだ」という感じで見てくれていて。だから高校時代に、コントロールがどうこうと気にしたことはありませんでした。

 ランナーを出しても、あとを抑えればいいでしょう、三振を取ればいいでしょう、という感覚でやっていましたし、今も基本は変わりません。ランナーを出さないに越したことはないけれど、出すこともあるよね、そのあとを抑えればいい、という考え方です。

── 大阪桐蔭の当時のメンバーと話していると、「高校時代から荒れていた。甲子園はできすぎ!」と、面白おかしく語ってくることもありますが......。

 いや、高校時代に荒れていた時があったとはいっても、捕れないところにボールがいくとかはなかったですし、今もストライクが入らないという印象は、僕のなかにはないです。

藤浪 見る人の印象も大きいかもしれない。突然フォアボールを出したり、荒れたりすることはある。そのなかで、ボールが3球続いたり、ストレートのフォアボールになったりするとスタンドがざわつく。でも、それを気にしたらダメ。

 もちろん、コース四隅にビタビタくるタイプではないですけど、変にまとまると、逆に藤浪さんのよさが消えてしまう。ゾーンの中で、ある程度散らばるのが藤浪さんの持ち味なので、バッターも的を絞りにくく、打ちにくいんです。

── 復帰初戦の中日戦は、1番から9番まで左打者が並びました。

 それも周りはいろいろ言いますけど、たぶん、藤浪さんは右だろうが左だろうが、何も気にしていないんやろうな、と思って見ていました。バッターがどっちに立っても、「自分のボールがある程度決まったら打たれへんわ」と思っていたんじゃないですか。

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