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【プロ野球】初芝清がすごいと唸った4人の好投手 「これがあの清原和博を3三振に仕留めたストレートか」 (3ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── ほかの監督はいかがですか?

初芝 江尻監督は選手たちの考えを尊重してくれたというか、何も言わない監督でした。近藤監督の時は、18連敗が印象に残っています。山本監督はコーチの時からよくしていただき、温かく見守ってくれました。それぞれの監督に思い出がありますね。

── 1998年の18連敗はつらかったのではないですか。

初芝 ただチーム打率はリーグ1位、チーム防御率も2位でしたから、「打てなくて負けた」「抑えられなくて負けた」という印象はあまりありませんでした。メディアの注目も集まり、負ければ負けるほど観客が増えていく。その状況を、どこかありがたくもあり、不思議な感覚で受け止めていました。ただ、最終的な結果は最下位。振り返ると、そんなシーズンだったという印象です。

── 17連敗目となった試合は、いわゆる「七夕の悲劇」と呼ばれ、2点リードの9回二死から同点2ランを浴びました。

初芝 ハービー・プリアムに一発を浴びました。カウント2−2から、捕手の福澤洋一が内角寄りに構えた瞬間、ベンチは全員「えっ!?」と思いました。本塁打だけは避け、外角に投げておけばいい場面だっただけに......。さらに延長12回には、近藤芳久が代打の広永益隆選手にサヨナラ満塁本塁打を打たれてしまいました。

【プロとは違う社会人野球の魅力】

── 2010年にはコーチとしてかずさマジックを都市対抗、日本選手権に導きました。さらにセガサミーの監督として、2014年の日本選手権準優勝、2018年の都市対抗ベスト4を達成。森脇亮介投手(2018年西武ドラフト6位)をはじめ、プロ選手も育てました。

初芝 社会人野球は、まずは「都市対抗出場」しか考えていないですね。とにかくこの大会に出るために、みんな一生懸命練習していると言っても過言ではありません。

── プロ入り前の東芝府中、そして直近ではオールフロンティアの監督も務めました。社会人野球の魅力はどんなところにありますか。

初芝 いい大人が、本当に泥臭く、常に全力でプレーする。その姿こそが社会人野球の魅力だと思います。なかでも象徴的なのが都市対抗の予選ですね。単なる野球の試合というより、会社と会社が野球を通して戦っている感覚です。選手たちはみんな、会社を背負ってグラウンドに立っている。そこがプロ野球との大きな違いだと思います。

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