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【プロ野球】ヤクルト・北村恵吾が天性の勝負勘を武器に目指す「ポスト村上宗隆」の座 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

【森下翔太に負けたくない】

 前述したように、来年、ヤクルトは村上という大黒柱を失う可能性が高い。

「ムネさんを間近で見ていて、本当にすごいという言葉しか出てきません。自分ひとりでその代わりを務めるなんて絶対に無理ですし、まずは自分の持っている力をしっかり発揮して、試合に出られるポジションを確立したい。来年のキャンプインからは、ムネさんのポジションを狙うライバルとして茂木(栄五郎)さんをはじめ、多くの選手が競争に加わってきます。

 そのなかに食い込んでいくには、結果を出し続けるしかありません。今はサードでもセカンドでも、試合に出られるのであればどこでもやりたいという気持ちです。池山(隆寛)監督に『恵吾を使いたい』と思ってもらえるようなバッティング、プレーをしたいと、本当に強く思っています」

 また北村にとって中央大の同級生である森下翔太(阪神)も、プロ野球の世界ではライバルだ。

「大学時代に見てきたなかでは、翔太は『マジすげぇーわ』と感じる、ぶっちぎりのナンバーワンでした。だから、ライバルだと思ったことはありませんし、去年は自分がまったく試合に出られず、どんどん遠い存在になったというか......。

 でも今年は、同じ舞台でプレーすることができました。一緒にご飯を食べることもあって、選手としてのあいつのすごさをあらためて感じました。だからこそ、少しでも近づきたいと思うようになったし、自分もずっと一軍にいて、同じ舞台でプレーしたい、負けたくないと思いましたね」

【坪井コーチとの二人三脚】

 この10月、北村は宮崎でのフェニックスリーグに参加。試合後は特打、特守に明け暮れた。バッティングでは、坪井智哉コーチとしっかり話し込みながら練習に取り組んだ。坪井コーチはこのオフ、二軍から一軍の打撃コーチに配置転換となった。北村が言う。

「坪井さんは本当に恩師というか、ずっと寄り添ってくれて、遅くまで練習につき合ってくれました。それはあたり前のことじゃないですし、感謝しかないです。一軍でのナイターが終わるとすぐ電話をして、その日のバッティングの感覚を伝えていました」

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